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2010年8月30日月曜日

2nd harvest



Mon, Aug 30

  • 01:04  外食産業で有名なとこではワタミグループが生ごみ処理機を一部の店舗に設置したり、回収し自社農場用の肥料にするなど興味深い。効率的にも環境的・CSR的にも巧い。
  • 01:01  食料をどうしてこんなに用意出来るのかというと、食材を大手スーパーや企業の協力でまわしている。普通に食べられるのに、すこし箱が凹んでいたりするともうダメみたい。そういう食料が100円ショップに廻ったり、このNPOにまわるワケなんですなぁ。 #2ndharvest
  • 00:51  ベンツ
  • 00:50  壁に参加者の名前書き。恒例らしい。自分は純日本語で笑
  • 00:47  ホームレスの炊き出しをするんですけど、その食材を大手スーパーや企業の協力でまわしている、というホームレス支援としては珍しい形態。スポンサー企業の殆どが外銀でCSRの一環でやってるという感じ。
  • 00:44  2nd harvest行ってきました http://t.co/SMjmLhO via @youtube



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2010年8月29日日曜日

入ってみないと分からない世界での経験は非常に貴重なもの

2年前の自分は学費を稼いだり、一人暮らしのために触れた事も無いパチンコ屋さんでアルバイトをしていた。

どうやら日本では食品スーパーと同じくらい、パチンコ屋が建っているらしい。当時の学校(SFC)の最寄り駅の湘南台でも乱立していたし、地元の八王子もしかり。そんなパチンコ屋は現在、過当競争の状態にある。事実「レジャー白書」を見てみても分かるように、パチンコの総売上は横ばいで、パチンコ人口は減少、ところが設置台数が増加傾向にあることから、業界的に"規模"で勝負していく傾向にあるようだ。


自分はよく考えもせず高給料のパチンコ屋さんを選んだ。しかもその店では「パーソナルシステム」といって、ドル箱の運びがなく全てデジタルに表示され、カードにも記憶されている。働く身にとっては仕事が楽(?)そうだと思った。フロム・エーに載せらせる広告料は他社よりも高いということもあって、非常に人員を欲しがっているとも考えた。実際に月に最低でも15万ほどは稼いでいたはず。給料泥棒とはいえ、仕事はキツかったのだが。。 





パチンコ屋でのアルバイトのお仕事内容というものは、朝9時に朝の朝礼があり、軍隊さながらのかけ声をして、ドル箱拭きやトイレチェック(営業中にもやるが、たまにお客にトイレを壊されたり汚される)をする。早番は10時開店で18時まで、遅番では18時から24時までだ。


遅番は朝の準備が要らないため楽かもしれないが、混んでる状態での接客は頭がパンク状態に近くなるのでキツい。たまに他店調査という競合の集客力を調べる(店に入っている人数を数える。単純だが競合4店舗で比較的大規模な店なので大変だ)こともする。 




「はい、じゃーセーフ点検は?アウトは?貯玉は?換金率は?ベース異常は?」 

「えー、"客"の打ち出した玉の....」 

「お客様でしょ!」 

「すみません!」 



接客に関しては徹底的に指導されたと思う。恥ずかしくない様に、よく分からないパチンコ専門用語を一つ一つ覚える毎日を過ごしていた日々だった。



あのけむい中で(自分はスモーカーだがそれでも酷い)、チカチカした光とうるさい状態で、これでもかというくらいの大声を出し、引きつってでも笑顔でお客さんに接客し、怪しいゴト師がいないか警戒し、10秒に1回は入ってくるインカムで意思疎通し合うのは本当に難しい。ことうるさい中でのインカムは聞き取りづらい。 

店員も様々で、21歳でパパになるフリーターや、この仕事にプライドを持って厳しくするギャル、パチンコに相当詳しい先輩社員、、、そうした彼らは自分とは全くバックグラウンドが違う。だから面白かった。パチンコもスロットもやったことない自分に対し、丁寧にそして厳しく業務を教えてくれた。仕事が出来る人をロールモデルにしたり色々工夫してみた。そのお陰で「新規会員獲得」やスロットの「目押し」が出来る様になった。 

車いすのお客が席に座る手伝いをしたり、背の高い"ノッポさん"から「髪きったね!」とか言われ、トイレチェックしてると1パチでよく遊ばれる疲れた"ジャックバウアー"似のお客に「夜勤明けなんだよぉ」とボヤかれ「お疲れさまです」と申し上げる日々を送ると、なんとなく常連さんを覚えていく。 



パチンコ屋さんでのアルバイトは非常にストレスのたまる仕事だし、リスクも高い。けれどもこうして改めて今思えば、接客、パチンコ産業、パチンコ中毒、年金の流れ(老人が多い)、人間関係、自分自身で学びがあった日々だった。足を踏み入れてみないと分からない世界で、自分が経験したことは非常に貴重だ。 



ちなみに「パチンコの経済学」という本によると、パチンコ屋を取り締まる法律は「風俗営業適正化法」であり、警察庁が管轄する業法である。この法律が証券取引所として投資家の保護の観点から恐れる要因があることから、ホール(パチンコ屋)が上場したことは未だにないらしい。他にも
遊技機メーカーとホールの力関係は収益力にあることが本書で紹介されていて面白い。興味ある方は一読を☆

2010年8月13日金曜日

“引き算”に見る、目から鱗のフレームワーク思考

今回紹介するのは、自分がインターンに入ってすぐに、「あっナルホド」と学んだマーケティング領域メインのカナリ使える分析手法。


この分析手法を知った経緯は、DI立上げメンバーだったボスがBCG時代、入社して間もなく学んだことを、自分にも研修という形で教えてくれたことだ(というか「俺時間ないから適当に見といてー」という形で..)。従って内容はとても古いものだが、手法はいつの時代でも使えるので是非紹介したいと思う。


ケースは「一般酒販店の酒類販売活動の実態と消費者の購買行動」というもの。


"一般酒販店"とは、詰まる所の「酒屋さん」のこと。現在も激安なリカーやコンビニ併設の酒屋、デリバリーに特化したものなど数多くあるが、サザエさんに出てくる様なあの「ちわーっす!みかおやです」はもう殆ど見かけられなくなっている。


この事態を招いた要因は当時のコンビニ業界の台頭だった。自分も学部時代の榊原研で、先生から昔スタイルの酒屋さんがコンビニに駆逐された趣旨の話(正確には店主がコンビニのフランチャイズオーナーに転向する現象)を聞いていたが、インターンでこの一枚のスライドに出逢えたことに感銘を覚えた。


(出所:国税庁委託調査. 昭和5610. 簡単にExcelへデータを落として簡素プロットした再現)

このグラフは消費者ニーズの規模感を横軸にとって、
【消費者サイドからの選択理由】-【酒販店サイドの選択される理由認識】
 を縦軸にとったものだ。同じ質問を相反する立場に聞いてギャップを測るというもの。

これを見ればすぐに酒屋さんは【アクセス】の重要性を理解しておらず、掛けや月賦販売、なじみの店の信用などが必要以上に気をつかわれていることが一目で分かる。

昭和56年のデータから一発で既にこの時代でコンビニの勢力台頭を予言出来ていたのだから素晴しいキラー・チャートだと言える(ちなみにWikipediaによるとコンビニは昭和44年から始まったとされている)。言うまでもなくこのチャートの肝は縦軸にある。



酒屋さんが消えた理由を"引き算"というちょっとした工夫で見事に描けるのが、自分にとって非常に新鮮だった。分析は工夫によっては非常に上質で示唆深いものになりうる。

去年のウィンタージョブではROEを向上させるために純利益×総資産回転率×財務レバレッジという分解で、乱暴ながらもエクイティー・ストーリーを描くことが勉強になった。

学部時代の伊藤良二研でも、リサーチ中にブーズアレンがサウジアラビアの政府公社に提案した一人当たりGDPを向上させるための3要素の分解を見つけたのを、今でも鮮明に覚えている。("Microsoft PowerPoint - SAGIA Final Report 26th August 2004"でググると一発で引っかかるけどconfidentialって書いてある..どうなんだろうか)


もちろん頭でっかちになると、「効率を上げる為に人員削減しましょうよ(=分母を減らす)」という乱暴な議論にもなりかねないので気をつける必要はある。従って現実感を持ってリストラなら組織のcapability等を考慮していかなければならない。コンサルがそんなBarbarianになれるのはバイアウトやコベナンツがバックにいる時だけだ。


それでも工夫した考えによっては上質な分析がブレークスルーをもたらすことがあるのだ。
日々の学生生活のデータのいじくりでは余り考えもせずに、縦軸・横軸を簡単において、当たり障りのない自明なグラフを描いて終わらせていた自分の反省もこめて、いろんな切り口を考えて分析のクオリティーをインターン生活で高める努力をしようと思った1年半前。。。そこから自分は今どれくらい成長してるのだろうか。。苦笑